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Q1.太極拳は気功ですか?武術ですか?

太極拳は気功であり、武術でもあります。古い時代には太極拳という名称はありませんでした。綿拳と呼ばれたり、長拳と呼ばれたりしていました。

a 太極拳は「気功」であり、同時に「武術」です。太極拳が太極拳と呼ばれるようになって、まだそれほど長くないのです。たかだか数百年の歴史しかありません。では、それまでの時代に太極拳はなかったのかというと、じつは別の名前で呼ばれていました。

 古い時代には太極拳は、「綿拳」と呼ばれたり、「長拳」と呼ばれたりしていました。綿拳とは動作が柔らかく、まるで綿のようだと言うわけです。「真綿に針を隠す」という表現はまさに太極拳を言い表しています。ふわふわしている動作の中から一瞬に針のような攻撃が現れることを指しています。

「長拳」とは、太極拳の套路がまるで大河のように滔々と途切れることなく続いていくことを表しています。つまり、綿拳も長拳も、同じ武術を指す名称なのです。そしてそれが「太極拳」という名称になったのです。

 「気功」とは「気」のトレーニングです。「気」とは自然界に遍満する生命エネルギーです。気功は気のエネルギーを体内に取り入れるための方法です。「気功」という名称も、そう呼ばれるようになってまだそれほど経っていません。初めてこの名称を用いたのは劉貴珍(1957年「気功療法実践」という本を出版)であると言われています。気功はそれ以前には「導引」とか「吐納」と呼ばれていました。「吐古納新」と表現されることもありました。古い「気」を吐き出し、新鮮な「気」を取り入れるという意味です。

 古い時代には武術と「気功」の差はありませんでした。気功を実践することが武術的パワーを得る方法でした。つまり「太極拳」は「気功」であり、気功こそが「武術」のパワーを養う方法なのです。

 

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